今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 1000)春菊天そば+生玉子 in めとろ庵

 

麺を喰らうことついに1000回。この間、ブログにあげなかった食事も大いにあるのだけど、区切りの数字であることは間違いない。なんであれ、継続は力なりです。

 

どうせなら大好きな麺を食べようと、しばし考えて春菊天そば+玉子を選ぶ。最後の晩餐には少し油っこいので、ランキングとしては、卵かけご飯の次点になるかな。

 

当たり前だけど、食の好みも移ろいゆきます。幼い頃は甘いもの、若い頃は脂っこいものだったけど、オジサン期ではだんだんと和食が恋しくなってくるのが必然です。

 

お袋の味、妻の手料理、子どもの手作りお菓子。どれもご馳走だけど、あえて執着はしない。ケ・セラ・セラ、レットイットビー、時の流れに身を任せるのが一番かな。

 

一番客だ、なんか嬉しいや。七味をパラリとかけてツユをゴクリ、やさしいダシと、まろやかなカエシに胃がじわり温まる。玉子が溶け出す前に白身をツルリ飲み込む。

 

朝イチの春菊天は、上半分はサクサクなのに、ツユに浸った下半分はグズグズ。ガブリとかじりつけば、ほろ苦さの内に凜とした生命力を感じます。人生のようだ。

 

あと何年かすると、立ち食いがしんどくなるかもしれない。あるいは最後の晩餐不動の1位卵かけご飯が、その座から陥落するかもしれない。でも、加齢=悪ではない。

 

旬の野菜も食べるようになったし、脂より赤身のおいしさがわかるようにもなった。何より、ほろ苦のビールや春菊が楽しめるのは、加齢による華麗なる成長の証です。

 

ズルズル食べるうち、ハラハラとほどける春菊天。少し熱の入った黄身を箸でやぶいて、そばとからめて食べれば650円の最大口福、珍しく自らの健康に感謝します。 

 

けさは、水までおいしい。

ごちそうさまでした。