今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 834)手打中華蕎麦 with マシめんま

 

マツコの知らない世界が好きで、ひとり夕食を食べながら録画を観ることが多い。どの方面にもマニアがいるもので、斯界の知識をきくのが楽しい。世界は広いな。

 

で、いつぞや面白かったのがラーメンメンマの世界。さまざまなラーメン店が紹介され、夕食中なのにお腹がすくというジレンマ。そこで記憶した近場の店を訪問する。

 

注文を受けてから打つという、特製麺がウリの店ですが、期待はメンマ。特大のメンマは八日間かけて水から戻して臭みを抑えたらしく、いちど食べねばなるまいて。

 

昼過ぎにもかかわらず待ち客4人、ほどなくカウンターに座れました。手打ちのようすをみれば1回のロットは5杯分らしく、ちょうど5人目で運がよかったわけです。

 

しばらくしてガンガンと麺を切る音が聴こえ、ドンドン茹で釜に入れられている。心躍らせつつ待てば、小ぶりな丼ぶりがやってきて、カウンターから恭しく受け取る。

 

お隣さんたちも皆、写真を撮っている。キレイな盛りつけだし、撮りたくなるよね。カウンター上に調味料がないのが、味の自信の表れです。まずはスープをひと口。

 

醤油の味が前面に出ず奥ゆきの深いスープは掛け値なしにおいしい。ご自慢の麺は、かなり太めで日本海のように波を打ち、フレッシュでもちもちと弾力あり。あえていえば佐野ラーメンに似てる。

 

で、メンマ。ゲームボーイのソフトくらいの大きさで、厚みも1センチほど。この7切れだけで桃屋の瓶ならふた瓶ぶんありそう。1つ食べれば、歯ごたえさっくり。

 

ラーメン専用につくられているのだろうけど、たぶんピン芸人でもやっていける、深い味わい。繊維に沿って齧ればクニクニ、繊維と垂直に齧ればサクサクの新体験。

 

カウンターが磨かれてキレイな店内、若者が好みそうな小洒落たBGM、ありがとうございます!の声が心地よい、新進気鋭のラーメン店。すべてステキ体験でした。

 

ごちそうさまでした。