今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 515)メンチカツとクリームコロッケ定食

 

主役級の二人が組めば、そりゃ盛り上がるでしょう。野球ならON砲。KKコンビも華があった。あるいは、布袋と吉川のユニットCOMPLEXなど。例えが古いけどさ。

 

しかし、ピンよりもコンビで輝く実力者もいる。おいでやすこが、アライバ、オグシオなどジャンルを問わず思い浮かぶ。もちろん、料理においても例外ではない。

 

メンチカツとクリームコロッケ。いずれもおいしいけど、定食の主役としてはメジャーではない。カツならトンカツ、コロッケならじゃがいもが王者として君臨する。

 

そんな「たりないふたり」の定食です。まずはソースをかけて、キャベツの千切りを喰む。ソースがスパイシーで、オカズヂカラすら感じます。ここで味噌汁をひと口。

 

ソースはかけず、メンチカツをガブリ。玉ねぎが多めで、肉から出る脂の味が、ほのかな塩コショウと入り混じり、やさしく調和している。衣のチクチクもすばらしい。

 

クリームコロッケもそのままガブリ。前歯の圧力に抗わず崩れゆく衣、その中にはトロトロのクリームが潜みます。アツアツ、はふはふ。無二の食感ですよね、これは。

 

ここでソースをかければ、おいしさにブーストがかかる。抜群のオカズヂカラに、思わず両頬がご飯で膨らむくらい白米をかきこんでしまう。いい大人なのに、反省。

 

すっかり平らげお茶をすすりつつ考える。メンチもクリームコロッケも、さらに輝く上がいるだけで、存在感は十分すぎるほどありますな。今のお笑い界みたいだ。

 

ごちそうさまでした。