今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 843)昔ながらの醤油ラーメン in 富士そば

 

富士そばは、チェーンながらもしばりがゆるく、グランドメニュー以外は店ごとに取り扱いが異なる。それはそれで楽しみだけど、お目当てがないと寂しい。

 

比較的よく行く富士そばは、ラーメンの取り扱いがなく、半年ほど富士そばのラーメンを食べていない。さっぱりして、チャルメラの音が聴こえるようなラーメン。

 

で、いつもの店を目指して信号待ちしていると「昔ながらのラーメン」の幟をみつける。おっ、取り扱いを始めたのかな。青になるや否や、軽やかに横断歩道を渡る。

 

券売機をみるに、以前はなかったカレーカツ丼もあるので、全般にリニューアルしたのかな。ともあれ、ウキウキと食券を購入して、水を汲んで到着を待つ。

 

やってきたのは、ザ・ラーメン。澄んだ鶏がらスープをひと口飲めば、サッパリとしていくらでも飲めそう。黄色いちぢれ麺をすすれば、コレコレと膝を打ちたくなる。

 

薄いチャーシュー、くきくきのワカメ、ショリショリしたねぎ、「の」の字ナルト、申し訳程度のめんま、半裁の固茹で玉子など、必要にして十分なヤツらにニンマリ。

 

ラーメン専門店ではかえって食べられないシンプルさ。このスープ単独で店を構えるのは飽きられるけど、そば店の1商品であれば嬉しいひと品。ありがたくいただく。

 

ラーメン発見伝にも、昔ながらのラーメンを好むひとはそもそもラーメンをあまり食べないので、そこをターゲットには経営できない、というような話があった。

 

まあ、仕方ない。富士そばだって「昔ながら」と謳っているし、ノスタルジー半分で楽しめばいいや。昭和は遠くなりにけり。老兵は死なず、ただ去り行くのみ。

 

ごちそうさまでした。