今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 854)排骨担担麺

いち、に、さん。

ワン、ツー、スリー。

アン、ドゥ、トロワ。

アイン、ツヴァイ、ドライ。

イー、アル、サン。

 

いろいろな言語で123を数えてみる。やはりラテン語由来の言語はどことなく似てるな。あとはイタリア語のウノ1とクワトロ4だけ知っており、偏った知識である。

 

そんななか中国語は、麻雀の影響か、大学の第二外国語だったからか、10まで数えられる。漢字圏の親しみもあるかな。でも韓国語は1すら知らないな、近隣なのに。

 

そういえば、宇宙家族カールビンソンのおとうさんはトリー准将、ロシア語の3だよね。中高とあさりよしとお氏の漫画が好きだったなぁ。月刊少年キャプテンだよね。

 

さて、排骨担担麺。漢字で書けば中国でもそのまま注文できるでしょう。ちなみに排骨は豚の唐揚げだけど、こちらの店ではパーコー読み、iOSの変換はパイグー読み。

 

ニュアンスはさておき、ガッツリメニューを頼んだので、せめてもの罪滅ぼしにミニコールスローサラダをつける。ごめんよカラダ。もう少し、油物に付き合ってくれ。

 

芝麻醤(ジーマージャン)の香りって、食事のプレリュードとしてはかなり上位ランクですよね。スープの上澄みを匙ですくって、濃厚な胡麻ペーストを丹念に味わう。

 

ここで細麺を取り上げ、スルスルゆっくりすする。プチプチと歯ごたえのある麺が心地よい。細麺がのびるのが心配だけど、ここでコールスローを一気にやっつける。

 

野菜を早めに食べたので、担担麺とじっくり向き合う。排骨の端っこを食べると、スープを吸っているのにまだカリカリで、脳内麻薬がドバーってでるほどおいしい。

 

ここで「お酒です」と注意書きのあるコーレーグスをふた回し、ヒタヒタとかける。泡盛のドスの効いた匂いと唐辛子の刺激が鼻腔を駆け抜けて、馥郁たる香りです。

 

単品でもおいしい担担麺に、豚の唐揚げこと排骨が加勢するのだから、カツカレーの如くおいしさの足し算、いや掛け算です。好吃、ハオチー。おいしさは万国共通。

 

はねると厄介そうなので、麺をやさしくすすってゆく。排骨はスープに油分を与えると同時にしっとりと旨みをまとい、小ライスが欲しくなるようなオカズヂカラです。

 

あらかた食べたのち、丼ぶりの底から排骨をサルベージする。箸先に神経を集中しつつも、表面に浮かぶわずかな芝麻醤も逃さぬよう匙ですくいとる。ダイマンゾク。

 

ごちそうさまでした。