今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 857)桜海老のミニかき揚げ天とドデカ肉団子天そば in 箱根そば

 

箱根そばの季節商品は、長〜い商品名である。おそらく当ブログの最長ではなかろうか。とはいえ、名は体を示すとの言葉どおり、この名づけには無駄も無理もない。

 

桜の名を戴く桜海老はいかにも春らしい食材で、みかけるとついつい食べたくなる。食券を提出して一刹那待つと呼び出しがかかる。店内は私含めオジサンだらけだね。

 

ミニかき揚げと言いつつ、それは直径だけの話で、厚さ4センチはありますね。どこにかぶりつくか逡巡するものの、ツユを吸う前に慌てて丸ごと持ち上げてガブリ。

 

朝早いからまだカリカリと香ばしく、玉ねぎの甘みが楽しめる。ふた口めでようやく中央の桜海老にたどり着くと、なんともいえぬ海老の香りが鼻腔を満たしてくれる。

 

しばらくかき揚げのサクサクを楽しんだのち、ツユに漬け込み再会を誓う。天ぷらをかき分けてそばをすすれば、安定の箱そばクオリティ、サッパリ系のツユがいいね。

 

さて、肉団子。我ながら例えがニッチだけど、1/144アッガイの頭部くらい大きい。ずっしりを持ち上げひと口頬張れば、ひき肉の旨みとレンコンの繊維質が楽しい。

 

あっさりしてるけど、ツユを吸った肉天はオカズヂカラもありますな。ズルズル、もぐもぐと楽しんでいると、かき揚げがハラハラとツユにほどけて舞い散っている。

 

「ひさかたのひかりのどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」ほど美しい情景ではないけど、舞い散る玉ねぎの一片一片をかき集めてはツユと飲むらむ。なんてね。

 

ごちそうさまでした。