今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 529)昭和のオムライス

 

占いを信じてはいないけど、ラッキーフードが示されるとランチを考える手間が省ける。そんなわけで、オムライスを求め、しばらくお休みだった個人の洋食店へと。

 

12星座ならば、それぞれ1000万人超いるわけで、皆が同じ運勢なわけがない。調べると半年ほど前も同じ理由でオムライスを食べており、魚座の運命が思いやられる。

 

ともあれ、メニューは昭和のオムライス。オムライスといえば、ポムの樹などオサレな店もあるけど、「昭和」の冠が象徴するように、シンプルな美しいオムライス。

 

玉子がお高いこの頃、オムライスの値段も改定されているな。急激なインフレはどこも困るけど、特に個人店の価格転嫁は事業継続性の観点からも、ぜひ協力したい。

 

サラダを食んでいると、オムライスがやってくる。まず端っこを少し削りとって食べれば、玉子の甘みが感じられ、次にケチャップライスのほのかな酸味が感じられる。

 

ハムと玉ねぎのシンプルなケチャップライスは、おにぎりにして食べたいくらいにさわやか。ふた口目はケチャップとともにガブリといけば、刺激的な酸味があばれる。

 

彩りのパセリをやっつけると、白い皿の上は赤と黄色のみ。調べると南オセチアの国旗と同じ配色らしい。豆知識を得つつ、スプーンを駆ってもりもり食べてゆく。

 

ケチャップという調味料は、ウインナーやスパゲッティなど、幼き日のお弁当と密接に関係している。イタリアでは使わないとかどうでもよくて、要は舌に合うのよね。

 

そんなケチャップまみれのランチは、食べ終えたあと、丹念に唇をぬぐわねばならない。食後に口のまわりがよごれるなんて、それこそ幼き昭和の頃を思い出しますね。

 

ごちそうさまでした。