占いを信じてはいないけど、ラッキーフードが示されるとランチを考える手間が省ける。そんなわけで、オムライスを求め、しばらくお休みだった個人の洋食店へと。
12星座ならば、それぞれ1000万人超いるわけで、皆が同じ運勢なわけがない。調べると半年ほど前も同じ理由でオムライスを食べており、魚座の運命が思いやられる。
ともあれ、メニューは昭和のオムライス。オムライスといえば、ポムの樹などオサレな店もあるけど、「昭和」の冠が象徴するように、シンプルな美しいオムライス。
玉子がお高いこの頃、オムライスの値段も改定されているな。急激なインフレはどこも困るけど、特に個人店の価格転嫁は事業継続性の観点からも、ぜひ協力したい。
サラダを食んでいると、オムライスがやってくる。まず端っこを少し削りとって食べれば、玉子の甘みが感じられ、次にケチャップライスのほのかな酸味が感じられる。
ハムと玉ねぎのシンプルなケチャップライスは、おにぎりにして食べたいくらいにさわやか。ふた口目はケチャップとともにガブリといけば、刺激的な酸味があばれる。
彩りのパセリをやっつけると、白い皿の上は赤と黄色のみ。調べると南オセチアの国旗と同じ配色らしい。豆知識を得つつ、スプーンを駆ってもりもり食べてゆく。
ケチャップという調味料は、ウインナーやスパゲッティなど、幼き日のお弁当と密接に関係している。イタリアでは使わないとかどうでもよくて、要は舌に合うのよね。
そんなケチャップまみれのランチは、食べ終えたあと、丹念に唇をぬぐわねばならない。食後に口のまわりがよごれるなんて、それこそ幼き昭和の頃を思い出しますね。
ごちそうさまでした。