今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 858)かき揚げうどん

 

魔が差す。コトバンクには「心の中に悪魔が入ったように、ふと悪念を起こす。思いもよらぬ出来心を起こす」とある。なるほど、常ならぬ心理状態があるのだろう。

 

そう、今朝は魔が差したのだ。小腹がすいて熱いダシでも飲みたいな、かけうどんの小をツルリといこうかな、程度の腹具合なのに、気づけばかき揚げを頼んでいた。

 

モーニングサービスの魔力に籠絡されたといえばそこまでですが、アラフィフにして若さゆえの過ちをおかしてしまい、ひどく狼狽する。大丈夫かな、俺の胃腸さん。

 

どうやら一番客のようなので、気を引き締めて到着を待つ。かき揚げがくるのに、無料サービスの天かすを貰うのは浅ましいかもしれないけど、貰わない手はない。

 

まずはうどんが到着する。おっ、温玉のせなのね。嬉しい誤算に浮かれつつ、まずは念願のダシをゴクリ。摩周湖のように澄んでいるのに、旨みが詰まっており驚く。

 

朝イチで打ちたてのツルツルのうどんを楽しんでいると、かき揚げ様の御成り。どこをかじればよいのか見当もつかない大きさにニンマリ。まずは塩をかけて、ガブリ。

 

サクサクとスナック菓子のように軽く、玉ねぎの甘みが直に伝わってくる。ごぼうとニンジンは影武者ごとくサポートに徹し、かき揚げ=温野菜サラダの面目躍如です。

 

途中で温玉を崩し、うどんにからめつつ食べれば、滋養が体に満ちてくる。半分ほど食べたかき揚げをうどんにのせてダシとともに食べると、サクジュワーとおいしい。

 

ゆるゆる解けるかき揚げにもののあはれを覚えつつ、徐々に胃もたれの気配が忍びよる。残念ながら若くないので、朝から大きなかき揚げはヤンチャしすぎなのかな。

 

ともあれ、責任のある大人として、しっかりと完食したうえで、ダシも半分ほど飲んじゃう。あとは太田胃散に任せよう、海南戦で力尽きた、流川のような心境です。

 

ごちそうさまでした。