今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 532)漬けマグロ丼定食

 

お刺身は好きだけど、醤油をどの程度つけたものか、味わいやら塩分やらを気にして食べている。ワサビは醤油にとくのか、刺身にのせるのか問題も常に悩ましい。

 

江戸前の寿司では「仕事」がしてあって、煮切りが塗られていたり、昆布でしめられていたり、食べかたのガイドラインがあるけど、それはそれで敷居が高いしね。

 

で、漬けマグロ。醤油、味醂、酒などであらかじめ味がつけられた刺身です。いわば「気にせずそのまま食べてね」という刺身からの主張であり、安心して食べられる。

 

やってきた丼ぶりには、鮮やかな緑が添えられている。季節的に菜の花かなと思えば、ブロッコリーでした。ともあれ、赤い漬けマグロに補色の緑が美しいコントラスト。

 

ひと切れマグロを食べ、しばらく漬け醤油のしみた白米をお新香、昆布、梅干しで食べてゆく。すると当然、後半はマグロ多めの漬け丼となり、計算通りでうれしい。

 

角の立った新鮮な刺身はそりゃおいしいけど、丸みを帯びた漬けは熟成肉にも通じる深い味わいです。最後のひと切れで、キレイにごはんをかき集めて、昼宴を終える。

 

ごちそうさまでした。