今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 541)親子丼・小盛 in なか卯

 

親子丼。あまりにそのまんまのネーミングだけど、鶏肉の玉子とじ丼である。豚肉の玉子とじは他人丼というけど、鶏だって調理されている当人たちは他人だろう。

 

ともあれ、そば屋やなか卯でよく見かける親子丼ですが、意外に食べていない。4年あまり続けている当ブログをみても2年ほど前になか卯でいちど食べたきりである。

 

ふわふわにとじられた玉子は好きなので、開化丼、玉丼、親子南蛮、木の葉丼など、近しいものは食べている。今回はなか卯の値下げを聞きつけて、久しぶりのご対面。

 

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/08/20/070300

 

鳥インフルや燃料費の上昇など、物価の優等生の玉子の値上げ、品不足が続いているなかでの値下げ。吉野家は親子丼キャンペーンを断念して、焼き鳥丼にしたとか。

 

利益的にはつらいだろうけど、宣伝効果は抜群ではあるまいか。現に市井のサラリーマンである私は、ものの見事に釣られて、何年かぶりの親子丼を食べるわけである。

 

並盛なら450円、こちらはごはん小盛なのでわずか410円、ありがたいかぎり。黄色い玉子とじに三つ葉の緑がまぶしく、菜の花畑のような、春っぽいビジュアル。

 

丼ぶりものは本来箸で食べたいけど、ごはんが小盛なのにアタマがそのままだと汁っぽくなるので、卓上の匙で食べてゆく。まずは端っこの玉子とごはんをガブリ。

 

とろとろの玉子はほどよいダシ感で、ごはんが進むことこのうえなし。さすがうどんがご自慢のなか卯だぜ。ふた口目に肉を食べれはキシキシと弾力十分で嬉しい。

 

ユダヤの教えでは、親ヤギの乳で子ヤギを煮てはならないとされる。チーズバーガーすら「チーズ=牛乳由来」「ハンバーグ=牛肉」なのでタブーと取り扱われるとか。

 

さすれば親子丼は実体はともあれ、ネーミングがあまりに直接的すぎてアウトかな。などと思う。閑話休題三つ葉の清涼な味や山椒のピリリとした刺激を楽しみつつ食べる。

 

玉子にほんのり焦げ目があるのが、都度店で手作りしている証左です。紅生姜を足せるのも、なか卯ならでは。やや物足りない量だけど、朝ごはんならこれくらいで正解。

 

コスパという単語はあまり好きになれませんが、この味がこのお値段なら文句なし! むしろ頭を下げたいくらいです。豪華版卵かけご飯として、ちょくちょく食べよう。

 

ごちそうさまでした。