今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 608)ローストビーフ重 in なか卯 as 減塩クエスト

 

減塩生活を楽しむべく、減塩クエストを開始する。まずはよくいくチェーン店の栄養成分を調べて、塩分少なめのメニューをピックアップしてみよう。第1弾、なか卯

 

ローストビーフ重 2.0g

チーズ牛丼小盛 2.1g

かつおのタタキ丼 2.3g

親子丼小盛 2.2g

とろたま親子丼小盛 2.4g

 

エスト目標の塩分2g台前半のメニューを探すと、ローストビーフ重が堂々の1位である。なか卯にそんなのあったっけと思うも、ポスターでデカデカ告知してある。

 

常食のこだわり卵朝食は味噌汁つきであり、塩分2.5gとはいえ玉子に醤油をさしたり、紅生姜をつまんだりするとさらに1gくらい加わるわけで、注意しないとね。

 

さて意外な刺客、ローストビーフ重。一時期のローストビーフ丼ブームは今は落ち着いている。赤いドリップが白米に染みるのがなんとなく忌避されたのかもしれない。

 

とはいえローストビーフはご馳走である。押しも押されもせぬビュッフェの頂きの1つで、シェフが手で薄切りにするような店だと、何度も並びたくなるのが人情です。

 

 

やってきたお重は、うな重のものを援用したのだろう、堂々の蓋つき。朝から少し緊張して恭しく蓋をとれば、見目麗しきピンクのモーツァルトもといローストビーフ

 

はしっこの1枚をめくると、薄切りの玉ねぎにローストビーフのタレが絡んでいる。タレはニンニク風味がきいてガツンと味が濃く、これで減塩なのだから嬉しい限り。

 

ピンクが美しいローストビーフは、豪州産だとか。ごはんとともに頬張れば、しっとりした歯ごたえと、赤身の旨み、先ほどのタレがない交ぜとなって、幸福なのです。

 

牛丼のように肉を煮込むと、舌に触れない奥まで塩分がしみるので、体感以上に塩分が多くなっている。その点、外付けのタレは少量で強い刺激を得られるわけだな。

 

お重いっぱいの白米は食べでがあり、肉の旨みと相まって満足度が高い。これで550 kcalならば週23回食べたいけど、朝食の790円はなかなかハードルが高い。

 

帯に短し襷に長し。ランチタイムのなか卯は行列なので、たまの朝のお楽しみにしよう。減塩とは思えぬニンニクと胡椒の刺激で、お茶をおかわりして舌をなぐさめる。

 

ごちそうさまでした。