うどん、冷麦、そうめんの違いは、日本農林規格(JAS)によれば単に太さである。冷麦の直径が1.3〜1.7ミリで、それ以上がうどん、それ未満がそうめんである、以上。
腑に落ちるような、納得できないような定義だけど、親方日の丸のいうことだから仕方ない。でも麺の細さの都合か、うどんは手打ちが多く、後2者は乾麺が多い。
細いほうが乾燥しやすいのは確かなので、そこは腑に落ちる。ともあれ本日は蕎麦前も充実した本格蕎麦店の昼餉。午後も仕事なのでノンアルコールにて、いつものもりなぞ。
と、思いきや「本日、冷麦あり」とのことで方向転換、君子豹変すの精神です。繊細な蕎麦切りを出す店なので、うどんではなく冷麦の細さになるのだろう、楽しみだ。
どうせならと、少し値の張るごまだれを選んで、華やかにしよう。ふつうのそばつゆと、ごまの香り豊かなごまだれの挟撃で、冷麦をやっつけてゆく。ステキで愉快だ。
まずはそばつゆをチラリとつけて、冷麦をすすれば、小麦の風味が感じられ、弾力のある冷麦が堪能できる。蕎麦とは異なり、しっかりと噛まないと喉をとおらない。
さて、ごまだれ。市販のしゃぶしゃぶのタレもいいけど、こちらはより自然派。ごまの渋みも感じたうえで甘みをありがたく堪能する。鼻に華やかな香りが抜けますね。
ツルツルと食べ終わるころ蕎麦湯の到着。2つのつゆを混ぜたうえで、とろとろな蕎麦湯を注ぎ、余韻まで楽しむ。お腹を冷えっぱなしにしないのが、健康の秘訣です。
ごちそうさまでした。