今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 895)あつかけ・小 with 半熟卵天and 野菜かき揚げ天

 

胃カメラを飲んだあと、回復食にうどんを選ぶ。正確には経鼻内視鏡だったので、飲んだわけではないが、いずれにせよ、喉に違和感を覚えたままのブランチである。

 

そばよりも胃に優しそうなのでうどんなわけだが、店は何時からやっているのだろうとネットで調べると10時半開店。ジャストぴったり、どんぴしゃりのタイミング。

 

小腹満たしだからうどんは小でいいや。でも、天ぷら半額フェアなので欲をかいて2つ選んでしまう。これで500円ならお安いものだ。会計後、ネギと生姜をのせる。

 

水を汲み、席についてダシをゴクリ。いりこかな、海の恵みのような味ににっこり。角がピンと立ったうどんをすすれば、鮮魚のように口中でピチピチと踊ります。

 

天ぷらはそれぞれ、卓上の塩をつけてガブリ。卵はガリゴリとした衣の中に、サッパリ白身とネットリ黄身が隠れており、不足しがちなタンパク質がとれてうれしい。

 

野菜のかき揚げは見たところ、ごぼう、にんじん、たまねぎ、さつまいもかな。こちらも堅牢な衣で結ばれており、ゴリゴリとかじりながら野菜の甘さを堪能する。

 

咀嚼しつつ、先ほど店名の予想検索に「ーー まずい」と出てきたのを思い出す。そうかな、非常に素敵で愉快な味だけどな。何を食べてもおいしい幸せ舌だからかな。

 

店員の態度が理不尽に怖いとか、清潔感がないとか、明らかなマイナスでなければ、なんでもおいしいと感じる。合う合わないは人それぞれだけど、星1つは厳しいな。

 

高級店ではあるまいし、少なくとも自分がおいしいと思えばそれでいいのかもしれない。そんなことを思いながらうどんを食べ終えたのち、残るダシに天ぷらを入れる。

 

食塩によるとがった味つけもいいけど、優しくしみこんでゆくダシもまた一興で、やわやわと降参した衣を楽しむ。先ほど観た胃が、うれしそうに蠕動を始めました。

 

文字どおり、五臓六腑にしみわたるおいしさです。人間のカラダは食べたもので出来上がるわけだし、どうせならおいしく食べたほうが出来がよくなる気がしますよね。

 

ごちそうさまでした。