今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 570)炒飯&焼売

 

ラーメンのお供が餃子なら、炒飯のお供は焼売ではなかろうか。餃子の香ばしさはラーメンスープにふさわしく、焼売の程よくまとまった肉感はチャーハンに似合う。

 

実をいえば、単にラーメン屋に餃子があっても焼売がないからかもしれない。せいろ蒸しという調理法が、回転率を求めるラーメン屋のオペレーションに合わないのか。

 

ともあれ、町中華なら無問題。ラーメン&餃子、炒飯&焼売、なんなら揚げ焼きそば&春巻きでも選び放題である。価格が改定されているのか、メニューが新しいな。 

 

まあ、やむをえまい。需給バランスを探るのは難しいけど、無理して店がなくなるよりよいのだ。さて、旧メニューに印刷されていた人気ランキングはどうなったかな。

 

みたところ、1位のもやしそば、2位の日本海麺は同じなので、たぶんすべて同じだろう。店のおすすめだろうけど、初志貫徹で、炒飯と焼売小皿(3個)を注文する。

 

そういえば、麦茶が水になってるな。経費削減なのだろうか、世知辛い世の中です。ともあれ、やってきた炒飯は、玉子とチャーシューのみのシンプル具材が潔い。

 

スープでレンゲを湿らせて粛々とごはんを食べてゆく。塩っぱめで、たまにカリカリと焦げ目がついていて香ばしい。炒飯は食べる順番など考えなくてよいのが助かる。

 

人生は選択の連続であり、たまに頭空っぽにしたほうが夢を詰め込める。とかいってると焼売の登場です。上から醤油を回しかけ、割り箸で別添のカラシを溶かす。

 

 

1つ目はひと口に食べる。みっしりした肉と歯触りのよいタケノコを、薄手の皮とともによ〜く噛む。甘〜い焼売とカラシ醤油の刺激が好対照で、紹興酒が欲しくなる。

 

2つ目は半分食べて、断面に醤油を染み込ませておく。再び炒飯を食べ、あらかた片付けたのち残りの焼売に戻る。口が塩っぱくなったところで、グラスの水で薄める。

 

壁には多くのサイン色紙が飾られ、町中華で飲ろうぜ、モヤモヤさまぁ〜ずなど、いかにも私好みの番組もあり、五臓六腑が腑に落ちる。こんどは、何を食べようかな。

 

ごちそうさまでした。