今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 927)自家製カレーうどん

 

昭和のころ、自宅でカレーを食べると、翌日はカレーうどんを食べた。残りものを冷凍するという技術も発想もなかったし、麺類好きな自分にひそかな楽しみだった。

 

今なら残ったカレーはジップロックで冷凍できるけど、昭和の家庭では翌日に食べ切ることが多かったと思う。一晩寝かせたカレーなんて、美味しさの代名詞だったし。

 

懐かしさも味のうち。まずはカレーソースをレンチンで温めつつ、電気ケトルでお湯を沸かす。お次は冷凍うどんをレンチン。うどんに白つゆを回しかけ、お湯を注ぐ。

 

素うどんにカレーソースを移し替え、栄養を考えて玉子を落とせば、見た目はバッチリですね。火を使わず完成したカレーうどん、文明の利器に感謝しかありません。

 

今どきの冷凍うどんはおいしい。タピオカ粉のおかげで、もちもち、つるつると茹でたてのような喉越しである。白つゆも地味ながら確実な、巨人の川相のような働き。

 

上にのるカレーも、ゴロゴロとじゃがいもが入っているのがいかにも自家製。玉ねぎはとろとろ、チキンもほろほろ、にんじんは舌で潰せるやわらかさ。辛めがいいね。

 

玉子を潰してまろやかさを加えても、朝に食べるにはちょっと重いかな。しかし、カレーライスの翌朝に食べてこその自家製カレーうどん。郷愁とともにおいしく完食。

 

ごちそうさまでした。