今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 577)刺身盛り合わせ in すすきの

 

昭和50年前後の生まれなら、タケちゃんマンを知っているだろう。人の親となったいま思えば、ひょうきん族はドリフよりも品がなく、楽屋オチも多かった気がする。

 

今日は吉原、堀の内、中州、すすきの、ニューヨーク♩そんな歌詞を高らかに小学生が歌うのだから、眉をひそめる向きもあったろう。カマトトぶっても仕方ないのだ。

 

吉原、堀の内は歓楽街の名称だけど、すすきのは歌舞伎町とかセンター街のような大きな繁華街を指すんですね。老若男女が集まり観光の外国人も多く、賑わってます。

 

そう、アラフィフにして人生初すすきのである。色気方面は興味がないけど食い気は大いにあるので、正直いって楽しみです。北海道ならば海鮮を頼まねばなるまい。

 

まずはサッポロの生ビールで喉を潤し、生き返る〜と呟いたところで、刺身の盛り合わせを注文する。ラーメンサラダも北海道名物ですが、さすがに昼食べたので自重する。

 

やってきたのは絵に描いたような刺し盛。オジサンが群がって写真撮影ののち、いよいよ実食です。ワサビ醤油をつくって、まずはつぶ貝をパクリ。うーん、コリコリ。

 

北海道に居る、ただその魔法にかかっているだけかもしれないけど、いつもの刺身よりおいしい。交通費、宿泊費を取り戻すバイアスがかかっているのかもしれない。

 

まあ、それを差し引いてもおいしいよね。サービスのしめ鯖やカツオのタタキも新鮮で、えびはプリプリなのに、噛むとプツリと余韻を残して弾ける楽しい食感です。

 

そろそろウニだけど、生ビールのおかわり到着までは我慢です。角の立ったマグロの刺身も今日は脇役、いよいよ本命のウニさまです。塩水からそおっとすくいとる。

 

何もつけずに食べると、旨みがパウダースノーのように舌で溶けていきます。なんだこれ、どうなってるんだと思うけど、これが産地直送のウニなのね、びっくり。

 

少しだけ醤油をつけると、ウニの甘みと醤油の塩っ気が好対照で、ビール泥棒間違いなし。都内でもお高い店なら味わえるんだろうか、輸送するとダメなんだろうか。

 

まあ、お高い店には縁がないので、目の前のわずかなウニを楽しむもまったく足りない。塩ウニ単品を追加して、幸せの時間を皆で過ごす。北海道、実に畏るべし。

 

さんざん飲み食いしたのに、2軒目で焼きものを、3軒目ではしめパフェとやらを味わう。かなりの量を飲んだのに、テンションが高いからか、不思議と酔いません。

 

 

札幌のラーメンは、かなり味が濃いし、ボリュームもあるのでしめには多いのかもしれないな。アルコールの分解で下がった血糖値をパフェで補うのは、合理的でした。

 

ごちそうさまでした。