今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 586)特別づけ丼弁当(まぐろぶつ、天然ひらめ、赤えび)

 

灼熱の太陽なんて、海水浴場にしかないと思っていたが、近ごろは街なかにはびこっている。室外機が熱を出し、コンクリートか熱をためるぶん、むしろ都心がつらい。

 

殺意を覚える陽射しを避け、日影をわたり歩くランチタイム。早いとこ店に入らないと溶けてしまいそう。あいにくどこも混んでいるので、お持ち帰り弁当を狙う。

 

出遅れたので人気の弁当はあらかた売り切れ。でも、黒板に一番大きく書かれた特別づけ丼が残っていたので、迷いなく選択。連日の丼ぶりだけど、海鮮だからセーフ。

 

この暑いなか、刺身の弁当とは珍しいと思っていたけど、いざ袋の中身を見てビックリ。ほかほかごはんと、冷えた刺身のづけが別容器に入っており、これならば納得。

 

そういえば松屋なども、牛丼のごはんとアタマをセパレートで提供していますね。それぞれベストの状態のまま持ち帰り、食べる直前に盛りつけるのは確かに合理的。

 

まずはづけをほかほかごはんに盛りつけ、残ったづけ汁にワサビを溶いてごはんに回しかける。盛りつけの美しさはさておき、飴色に輝く刺身たちが、実においしそう。

 

まぐろぶつはサクサクした歯応えながら、ややくったりした食感がづけならではで、ごはんが進むことこの上なし。三方の角にある子持ち昆布、漬け物、紅生姜も嬉しい。

 

赤えびはプリプリ、ひらめはねっとり。それぞれ個性が楽しめて、思わず笑顔がこぼれます。最後に、汁っぽくなったごはんをひらめでかき集めて、ひと粒残さず完食。

 

ごちそうさまでした。