今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 607)中華丼

 

食事のたびに減塩のことばかり考えてしまう。まあ、毎日ラーメンを食べるわけでもなく「なるべく塩っけのないほうへ」という努力目標程度に考えると気が楽である。

 

本日は中華丼。ネットで調べた標準的なレシピだと塩分2.72gだから、意外に少なめです。中華餡は鶏ガラの旨みが中心だからかな。メニューをボーッと眺めつつ待つ。

 

こちらは華僑が営む中華料理店だけど、メニューは日本人好みに合わせています。中華丼を先頭に天津麺、焼き餃子、エビチリなど、郷に入りては郷に従え、ですね。

 

さて、鍋を振る音が落ち着いたころ、中華丼の御成り。色とりどりの具材たちが所狭しとひしめき合っています。スープを飲めば、白身の味がわかるほどやさしい塩味。

 

これくらいの味に慣れないといけないな、などと反省しつつ、いざ中華丼。白菜、にんじん、青梗菜、エビ、キクラゲ、袋茸、豚こま。どこにレンゲを入れても旨し。

 

白菜はじめ野菜がシャキシャキで、もったりとした中華だしに包まれている。ハフハフ熱を逃し、キクラゲのコリコリ、エビのぷりぷりを楽しみ、よく噛んで咀嚼する。

 

いつもは豚肉がもっと欲しいけど、野菜がおいしいので、本日ばかりは脇役です。細いタケノコもコリコリと楽しい食感で、飽きることなく丼メシを平らげてゆく。

 

それにしても、世界の人々は減塩できているのだろうかとググれば、日本、中国、韓国など東アジアや東南アジアは112gほど摂取しているようすで、同類相憐れむ。

 

欧米が少ないかと思えば、東南アジアでもマレーシアやインドネシアは少ない部類ですね。法則はわからないけど、素材やダシの旨みを味わうのがコツなのだと思う。

 

ともあれ、目の前の中華丼に間違いなし。ひと粒残さず食べ終えて、念のため麦茶を飲み干して塩分を薄めておく。肩肘張らずに、減塩クエストを楽しまないとね。

 

ごちそうさまでした。