食事のたびに減塩のことばかり考えてしまう。まあ、毎日ラーメンを食べるわけでもなく「なるべく塩っけのないほうへ」という努力目標程度に考えると気が楽である。
本日は中華丼。ネットで調べた標準的なレシピだと塩分2.72gだから、意外に少なめです。中華餡は鶏ガラの旨みが中心だからかな。メニューをボーッと眺めつつ待つ。
こちらは華僑が営む中華料理店だけど、メニューは日本人好みに合わせています。中華丼を先頭に天津麺、焼き餃子、エビチリなど、郷に入りては郷に従え、ですね。
さて、鍋を振る音が落ち着いたころ、中華丼の御成り。色とりどりの具材たちが所狭しとひしめき合っています。スープを飲めば、白身の味がわかるほどやさしい塩味。
これくらいの味に慣れないといけないな、などと反省しつつ、いざ中華丼。白菜、にんじん、青梗菜、エビ、キクラゲ、袋茸、豚こま。どこにレンゲを入れても旨し。
白菜はじめ野菜がシャキシャキで、もったりとした中華だしに包まれている。ハフハフ熱を逃し、キクラゲのコリコリ、エビのぷりぷりを楽しみ、よく噛んで咀嚼する。
いつもは豚肉がもっと欲しいけど、野菜がおいしいので、本日ばかりは脇役です。細いタケノコもコリコリと楽しい食感で、飽きることなく丼メシを平らげてゆく。
それにしても、世界の人々は減塩できているのだろうかとググれば、日本、中国、韓国など東アジアや東南アジアは1日12gほど摂取しているようすで、同類相憐れむ。
欧米が少ないかと思えば、東南アジアでもマレーシアやインドネシアは少ない部類ですね。法則はわからないけど、素材やダシの旨みを味わうのがコツなのだと思う。
ともあれ、目の前の中華丼に間違いなし。ひと粒残さず食べ終えて、念のため麦茶を飲み干して塩分を薄めておく。肩肘張らずに、減塩クエストを楽しまないとね。
ごちそうさまでした。