今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 568)牛丼・小盛 with 冷汁 in 吉野家

 

牛丼一筋だった吉野家も、BSE問題以降時代の趨勢には逆らえず、丼ぶりや定食の種類を増やし、各種サイドメニューを充実させた。しかし、牛丼の味は変わらない。

 

レシピは少し変わっているのかもしれないけど、変わらずおいしいのが素晴らしい。吉野家で牛丼を知った世代としては、舌が合うというか、たまに食べたくなる味。

 

吉野家は対面注文を基本としてきたけど、これまた時代の流れでタブレットによる注文となっている。機械が苦手なおじいちゃんは変わらず口頭で注文できるので安心。

 

とはいえ、まだアラフィフの私は自立しなければなるまい。慣れないながらメニューを探しあて、牛丼・小盛つゆ抜きと夏メニューの冷汁を注文する。ふう、ひと安心。

 

徹夜明けっぽいギャルがいるのも、いかにも朝の吉野家。程なくやってきたのは、小ぶりな牛丼と、存在感のある冷汁。まずは冷汁をすすれば、当然のように冷たい。

 

ダシ、すりゴマ、味噌の香りが重畳され、文句なしにおいしい。かなり濃い味つけなので、白ごはんが欲しくなる。これ、二日酔いの朝にあったら最高のメニューだな。

 

牛丼の肉を横にずらし、やや味のしみた白ごはんを食べる。そしてまた冷汁を飲む。これだけで無限ループできそうだけど、主役の肉も堪能しなきゃ、吉野家ではない。

 

薄切りの牛肉は、吉野家の味としかいえないおいしさ。ダシがきいて、塩っぱすぎないのにごはんを誘う。シャキシャキの玉ねぎ、アクセントの紅生姜もいい働きです。

 

少し口が甘辛くなってきたところで冷汁を飲めば、五臓六腑がひれ伏すコンビネーション。暑い季節も売り上げを落とさない吉野家の戦略に、見事にひっかかりました。

 

ごちそうさまでした。