今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 620)イクラ入海鮮丼定食

 

ソ連からロシアになる頃、ペレストロイカだの、グラスノスチだの、ロシア語をよく耳にした。隣国なのに東西に広いこともあって、ウクライナ戦争は遥か遠く感じる。

 

プーチンだって来日した頃は、柔道好きで安倍首相との関係もよかったので、かなり歓迎ムードだった。良くも悪くも時代は回る。今はロシア語は、あまり聞かれない。

 

とはいえ腐っても隣国、日本語化したロシア語もある。魚卵を意味するイクラに始まり、アジト、インテリ、ノルマなど。どことなく社会主義っぽい単語が多いですね。

 

テトリスウオッカなどの文化的な方面もあるけど、やはり今後の日露友好のために「ありがとう」「おいしい」を調べれば「スパシーバ」「フクースナ」だとか。

 

ともあれ、イクラ入の海鮮丼。全体に醤油を回しかけると塩分過多になるので、刺身に醤油をつけて食べるスタイルにしよう。カツオ、タイ、タコ、どれもおいしい。

 

ごはんが進むことこの上なく、しみじみシアワセ。イクラの手前に子持ち昆布っぽい見た目の練り物があり、ザクザク、プチプチと面白い食感だけど、これは何だろう。

 

さて、お楽しみのイクラ。噛めばしっかりとした抵抗があるのに、臨界点を超えるとプチンと弾ける。塩っぱすぎないほどよい味つけは、まさにハラショー、見事です。

 

数の子は塩漬けではないのか適度な塩分でプチプチおいしい。考えてみれば数の子だってニシンの卵だからロシア人からすればイクラなんだな。なんなら子持ち昆布も。

 

ともあれ、小ぶりながら充実の丼ぶりをキレイに平らげる。塩分過多気味だけど、最後に味噌汁をゴクリと飲んで箸を置く。ちなみに英語でイクラsalmon roeです。

 

ごちそうさまでした。