今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 602)チーズバーガー

 

テリーマンといえば、キン肉マンのタッグパートナーとして知られ、靴の紐が切れるたびに仲間に悪いことが起こることで有名である。ともあれ人気の正義超人なのだ。

 

キン肉マンという作品は、初期は特に作風が安定しておらず、テリーマンも子どもを足蹴にするなど、いけすかないヤツとして登場した。まあ、すぐに改心するけどね。

 

なかでも印象的なのが、壁にもたれてハンバーガーをかじる、いかにもアメリカ人といった姿である。その点はドロンパ同様にステレオタイプだけど、致し方ない。

 

先日のテリー・ファンクの訃報をきいて、テリーマンを思い出しました。さて、本日は本格派のチーズバーガー、アメリカを代表するメニューを、カッコよく食べよう。

 

できたてのハンバーガーを紙袋に入れ、軽く手で潰す。ハンバーグはもちろん、バンズも鉄板で火を通すので、熱々なのが手からもわかる。口を大きくあけて、ガブリ。

 

地層は上からバンズ、特製マヨネーズ、チーズ、ハンバーグ、レタス、トマト、バンズ。それらか口の中で渾然一体となって織りなす味の饗宴。これは言うことなし。

 

それぞれ個性を発揮しているのに、全体としても調和しているのはお見事。Jリーグ初期、強い頃のヴェルディごときイメージです。ポテトフライも揚げたてホクホク。

 

紙袋があってなおはみ出すソースこそ、グルメバーガーの証。海原雄山は「味覚音痴アメリカ人の食べるあの忌まわしいハンバーガー」と言いますが、んなこたない。

 

手が汚れるのも味のうち。ピクルスで口をサッパリさせつつ、左手からはハンバーガーが手離せません。おや、カウンターの隅で昼ビールをきめてるな、うらやましい。

 

ファストフードとはいえ、ついつい早食いしてしまい大いに反省。食後のアイスコーヒーをゆっくり味わいたいけど、人気の店で長居できない小心者ゆえ、早々に退店。

 

ごちそうさまでした。