今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 606)ハモの天ぷら定食

 

 

ハモ? ああ、京都の食べ物だよね。一見さんお断りの店で、湯引きで出てきそうなやつ。淡水魚か海水魚かも知らないけど、はんなりとしたお味なんでしょうねえ。

 

はっきりいってハモに関する知識がない。

定食屋さんの日替わりにハモを見つけ、食べたことあったかなぁと自分のブログをみてもヒットせず。ならば、初挑戦しよう。

 

Wikiによれば、ウナギ目ハモ科で、沿岸に棲息とあるから海水魚なんですね。口が大きくて「喰む」から名づけられたとも、「歯持ち」からとも、諸説があるらしい。

 

あまり馴染みがないけど「京阪以外の地域では、味は良いが骨が多く食べにくい雑魚として扱われ、蒲鉾や天ぷらの材料として使われてきた」との記載を読んで納得。

 

ハモを食べるなんて大人の振る舞いだな、などと思うアラフィフ。天ぷらとはいえ、しょせんは白身魚だから、ヘルシー極まりないだろうとたかを括って到着を待つ。

 

見たところ、ハモなのか、キスなのか、タラなのかわからない風体。天つゆに浸してかじれば、サクサクの衣、ふわふわの身、ウナギ同様に脂の微かな旨みがおいしい。

 

とはいえあまりに淡白な味わいで、基本天つゆの味が勝る。ふた口目はつゆをつけずにそのまま食べてみるけど、白身にしては脂がのってるな、くらいの印象ですね。

 

ザ・舌バカの本領発揮だけど、天ぷらとしておいしいから無問題。天つゆ味でガブガブと白米を平らげる。天つゆをつけすぎると単なる白身天になるけど、それがいい。

 

さらにWikiによれば、関東の消費量は関西の1/10で、生活に密着していないから高級魚のイメージだとか。正しく私の印象通りですが、地域密着型の魚なんですね。

 

ともあれ、やさしい味の白身天として、オカズヂカラはそれなりにあります。キス天の代わりに、塩っぱい関東風のツユのそばにのせてもおいしそう、などと思う。

 

ごちそうさまでした。