ご飯のお供は何がいいか、との議論は尽きない。いくら、明太子、鶏卵などの卵軍、のりたま、ゆかり、味道楽などのふりかけ軍、ストレートに各種のおかず軍もある。
もちろん育ってきた環境が違うから、千差万別でよいのだ。ここで「白米はそのままがおいしい」というと、ツウな感じがするしね。では、チャーハンのお供はどうか。
一義的には、付属のチャーハンスープがいい。ただネギが浮いただけの、シンプルなのにずっと飲んでいたくなるスープ。ラーメンスープより薄めなのがいいのかな。
2番手以降は難しい。お腹がすいていればラーメンがいいし、餃子や焼売といった点心も変化球ながら捨てがたい。餡かけも嬉しいし、目玉焼きなんてのも素敵です。
で、札幌ラーメン店で、チャーハンのお供にあえて塩を選ぶ。味噌と合わせるとお互いの味の濃さが重なり合い、吉川と布袋によるCOMPLEXの如き主張の強さでした。
そもそも、何度か食べたけど、ここのチャーハンはおいしいのだ。たまごとチャーシューだけのシンプルな具がパラリと炒められて、油のしつこさを紅生姜が打ち消す。
半ラーメン、半チャーハンを頼むとチャーハンが先に出てくるけど、珍しくラーメンが先に出てきました。待つのもなんなのでまずはスープを飲みつつ待とうかな。
野菜のダシだろうか、やさしい塩味です。味噌と異なり、スープに滲み出た滋味がよくわかる、気がします。もちもちの麺、肉感のしっかりしたチャーシューもいいね。
半ラーメンはあっという間に減ってゆく。半分くらいになったところで、チャーハンが到着する。右側にラーメン、左側にチャーハンを置いて、両手を使い食べてゆく。
麺、チャーハン、ラーメンスープ。麺、メンマ、チャーハン。中学のころ身につけた両手で食べられるという地味なスキルがここで生きてくる。実に、素敵で愉快だ。
ラーメンを食べ終えると、チャーハンを右側に置き換え、グイグイと食べてゆく。口の中が油と塩っけに塗れたところをさっぱりした塩スープで喉に落としてゆく快感。
アラフィフにはラーメン+チャーハンは多いし、ラーメン+半チャーハンでも苦戦する。出されたものを残したくないので、半ラーメン+半チャーハンが助かるのです。
ごちそうさまでした。