魚や卵を生で食べる。日本人なら当たり前の感覚だけど、海外からみれば風変わりな食習慣である。寿司ブームもあって、さすがにクレイジージャパンとは言われまい。
一方おとなりの中国は「冷たいものを食べない」文化らしく、基本的に何でも火を通す。日本の冷たいお弁当が信じられないともきくし、衛生的にも火を通せば安心だ。
で、レタス炒飯。どうやらレタスは、中華では茹でたり、炒めたり、煮たりしちゃうんだな。行きつけにレタスカレーうどんを出す店があるし、ありといえば、あり。
そもそもレタスとの出会いが生野菜サラダであり、長くそれ以外で出会うことがなかった。沖縄あたりでは味噌汁に入れるというけど、レタスは生野菜の代表格だよね。
ともあれ、意を決してレタス炒飯を頼む。先に到着した玉子スープで喉をひらいておき、本番に備える。やってきたのは、その名の通り角煮ののったシンプルなひと皿。
玉子とねぎだけのシンプルな炒飯であり、油でコーティングされた米は、パラパラというよりヌラヌラしている。もちろん、華僑の中華にハズレなし、えらくおいしい。
たまにみかけるレタスは火が入るとザクザクした食感になり、そのクセのなさがかえって濃いめの味つけを際立たせる。ざぶざぶ食べて、玉子スープで飲み込んでゆく。
八角の香りがただよう角煮が食欲を加速します。ひたすらレンゲを駆使してキレイに平らげる。温熱レタス、ありですね。こんど、ロールレタスをつくってみようかな。
ごちそうさまでした。