今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 919)レタスカレーうどん

 

「マスコミが数を持ち出してきたら割合をみる。割合を出してきたら母数をみる」そんな記事を読んだ。印象操作に騙されてはいけない、リテラシーの話なのだろう。

 

まあ、わかる気がする。数字という絶対値を扱うグラフすら、目盛りの切り取りで印象操作できるしね。栄養ドリンクの「タウリン2000mg配合」も要は2gなわけで。

 

同様に「レモン◯個分のビタミンC」も怪しい。ビタミンC=酸っぱいイメージがあるけど、グラム当たりならピーマン、ブロッコリー、キウイのほうが濃密である。

 

で、レタスカレーうどん。レタスは生食の印象が強いけど中華では火を通すし、意外だけれど悪い組み合わせではない。なんとなく、葉物を食べると体に良さそうだし。

 

しかし「レタス◯個分の食物繊維」も疑わねばなるまい。実際、食物繊維が豊富なのはキクラゲ、おから、納豆などで、葉物だから食物繊維が豊富というわけではない。

 

うどんを前にリテラシーについて仰々しく思いを馳せてみる。それにしても、いつみても斬新なビジュアルだな。レタスカレーうどん。まずはレタスをそのまま喰む。

 

予想通りショリショリと冷たく味気ない。箸で天地返しを行い、レタスをカレー汁に漬け込んでおく。汁が跳ねないようそろそろうどんをすすれば、辛めの味が刺激的。

 

うどんはイキがよく、跳ねないよう気を遣いつつゆっくり食べると、接触時間の長くなる唇がひりひりイタイ。当然の因果律ですが、これぞ、望むところでもある。

 

熱が入ったレタスは、ジョキジョキ、ザクザクとしておいしい。食物繊維の量はともあれ野菜を食べた満足感は高い。具材は油揚げと玉ねぎのみのシンプルさを楽しむ。

 

食べ終える頃には体温が上がり、胃から汗をかいているのではなかろうかと思える。お値段でははかれない満足度、数字がすべてではないと改めてリテラシーを思う。

 

ごちそうさまでした。