「マスコミが数を持ち出してきたら割合をみる。割合を出してきたら母数をみる」そんな記事を読んだ。印象操作に騙されてはいけない、リテラシーの話なのだろう。
まあ、わかる気がする。数字という絶対値を扱うグラフすら、目盛りの切り取りで印象操作できるしね。栄養ドリンクの「タウリン2000mg配合」も要は2gなわけで。
同様に「レモン◯個分のビタミンC」も怪しい。ビタミンC=酸っぱいイメージがあるけど、グラム当たりならピーマン、ブロッコリー、キウイのほうが濃密である。
で、レタスカレーうどん。レタスは生食の印象が強いけど中華では火を通すし、意外だけれど悪い組み合わせではない。なんとなく、葉物を食べると体に良さそうだし。
しかし「レタス◯個分の食物繊維」も疑わねばなるまい。実際、食物繊維が豊富なのはキクラゲ、おから、納豆などで、葉物だから食物繊維が豊富というわけではない。
うどんを前にリテラシーについて仰々しく思いを馳せてみる。それにしても、いつみても斬新なビジュアルだな。レタスカレーうどん。まずはレタスをそのまま喰む。
予想通りショリショリと冷たく味気ない。箸で天地返しを行い、レタスをカレー汁に漬け込んでおく。汁が跳ねないようそろそろうどんをすすれば、辛めの味が刺激的。
うどんはイキがよく、跳ねないよう気を遣いつつゆっくり食べると、接触時間の長くなる唇がひりひりイタイ。当然の因果律ですが、これぞ、望むところでもある。
熱が入ったレタスは、ジョキジョキ、ザクザクとしておいしい。食物繊維の量はともあれ野菜を食べた満足感は高い。具材は油揚げと玉ねぎのみのシンプルさを楽しむ。
食べ終える頃には体温が上がり、胃から汗をかいているのではなかろうかと思える。お値段でははかれない満足度、数字がすべてではないと改めてリテラシーを思う。
ごちそうさまでした。