今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 599)豚の角煮定食

 

似て非なるもの、がある。水野真紀水野美紀、坂井真紀、酒井美紀。紛らわしいけどそれぞれ、政治家の妻、踊る大捜査線、絶対綺麗になってやる、白線流し、です。

 

そんなわけで本日は豚角煮定食。メニューに「東坡肉(トンポーロー)」と書いてあるとおり中華風であり、日本の角煮やラフテーとは、やはり似て非なるものなのだ。

 

注文してしばらくすると、厨房から八角の香りが漂ってくる。マスク越しにもわかる独特のスパイス臭は、タレの甘い香りと相まって美しき食事のプレリュードである。

 

メニューに250グラムと書いてあったけど角煮は煮込むと縮むから〜なんて思っていたけど仕上がりで250グラムありますね。握り拳大の迫力ある角煮ににんまり。

 

 

ベジファーストで、サラダ、ブロッコリーを食べてゆく。メンマも竹ならベジだろうと先に食べてしまえ。だし巻き玉子もペロリと食べ、残るはごはん、角煮、スープ。

 

角煮を頬張り、ごはんをかきこんではスープで流し込む寸法です。大きな角煮の繊維方向に箸を入れるとはらりとほどけ、ひと口食べると、独特の香りが鼻を抜ける。

 

焼酎で煮込む角煮や、泡盛で煮込むラフテーとは異なり、八角支配下に置かれた味わいは好き嫌いあるのかな。むろん私は大好きです。皮付きなのがやはり東坡肉。

 

皮はパリパリと、脂はしっとりと、肉はキシキシと。それぞれが主張しつつ、協力しつつ、バランスのよいおいしさ。昼なのにビールまたは紹興酒が欲しくなる味わい。

 

どこからどう食べても東坡肉なんだけど、日本人向けにわかりやすく角煮を名乗る謙虚さがいいよね。あまりのボリュームに負けそうになりつつも、おいしく完食です。

 

ごちそうさまでした。