残り少ない40代の思い出作りに、新宿で蒙古タンメンなぞいただく。刺激の強いものはそろそろ胃も受け付けなくなるだろうし、10段階の5辛、蒙古タンメンを選ぶ。
缶ビールをグラスに注いで、ちびちび飲みつつ待てば、先に座っていた右隣の女性に10辛の北極ラーメンが、左隣の学生風男子二人組には5辛の蒙古タンメンが到着。
取り皿をもらって淡々と食べる女性に対して、大盛りライスをつけて張り切っていた学生さんは、予想以上の辛さだったらしく「残してもいいかな…」などと呟いている。
さて、私の番。太麺にたっぷり野菜と激辛の麻婆豆腐がのったこちらの名物・蒙古タンメン。店にはなかなか来られないので、ふだんはカップ麺でお世話になってます。
まずは麻婆豆腐のないところをふうふう、ズルズル。トロトロの野菜がおいしい。先ほどの学生さんをみていたら少し怖気づいたので、麻婆をスープに溶かして薄める。
辛い、熱い、辛い。胃の形がわかるような辛さは久しぶりです。検診の胃カメラでみた、ツヤツヤの内膜を傷つけていると思うと、我が体ながら非常に申し訳なく思う。
辛いのに不思議と旨みがしっかり感じられるので、箸は止まらない。というより、箸を止めると辛さにやられそうで止められない。ビールを飲んでもホット! ホット!
食べ終える頃には、おでこテカテカ、さえてピカピカ。スープは完飲しないので、いまだ箸の進まぬ左隣の学生さんたちより早く席を立つ。頑張れ、残さず食べなさい。
まあ、辛さは味覚ではなく痛覚というし、年をとるとそれなりに鈍感になるのかもしれないな。それにしても、セブンのカップ麺の再現力の高さを思い知らされました。
ごちそうさまでした。