ジャンボときいて思い浮かべるものは何ですか。尾崎、宝くじ、ジェット機などさまざまですが、どれも何となく「大きなことがら」の形容詞として用いられています。
「ジャンボ」は実在した巨象の名前で、スワヒリ語の挨拶、あるいは酋長の名前が由来とか。とにかく象があまりに大きかったので、転じて「巨大」を指す語になったとか。
現代でいえば、メガとかギガとか、あるいはテラかもしれないな。ギガ放題、メガドンキはまあわかるけど、テラ尾崎…あまり強そうじゃないなあ、などと思考が脱線する。
ともあれ、本日はめとろ庵のジャンボちくたま天。各種ごはんがつく朝セットもいいけど、限定品は何度でも食べておきたい。水を汲むと、ほどなく呼び出しを受ける。
おお、立派なちくわ天。たまごのサイズはさして変わりはないだろうから、この場合ジャンボはちくわにかかる枕詞だな。まずは熱いツユでお腹を温める、やさしい味。
ちくわ天は、真ん中を持たないと重みでバランスがとれない。手首を返してツユのしみたほうをガブリ。カシュッと軽い歯ごたえののち、ムッチリしたちくわの弾力が。
しみじみ、おいしい。いつも書くけど、ちくわ天は、白身魚を3枚に下ろして、切って、練って、焼いて、さらに衣をつけて揚げるという手間ひまかかる工程なのに、こんなに安くていいのかね。
しばらくそばをすすったのち、衣と分離したたまご天をかじったり、七味で味変したり、寒い日の朝そばを堪能する。ジャンボなちくわ天で、すっかり腹くちくなりました。
ごちそうさまでした。