今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 65)たぬきうどん+ミニパンチ

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カカシのマークでおなじみの山田うどん


いや、なじんでないという人も多いのか、多いよね。埼玉県を中心にロードサイド店でおなじみの山田うどん。こう言ったほうがいいんだろうな。


さて、わざわざやってきました、山田うどん


都内某所の最寄り駅を降りた客は私を含めて2人。我ながら奇特なことと思いますが、食後の腹ごなしにお散歩でもしようという心づもりです。


休日の朝早く、店内は客もまばらでカウンターに腰かけてメニューを開く。


まずはシンプルにたぬき、それも店名にあわせてうどんにしよう。それから名物という煮込み、その名もパンチを注文。


小さい頃、西武沿線でよくみかけたなあ、山田うどん。都下とはいえ、歩けば 10 分もなく埼玉だったもんな、あの辺り。

刷り込みでナショナルチェーンだと思っていたけど、そうでもなかったんだな。


などと考えていると、ほどなくやってくるわが朝食。働きもののお婆ちゃんが運んでくれました。


まずはうどん。なんというか、ザ・家庭の味のようなうどん。


袋うどんを家でゆがいて、ダシと醤油とみりんで味つけした、日曜日の昼下がりのような味。個性のなさがどこか懐かしい。


だが、山田うどんはそれでいい。


お楽しみ、名物パンチもいただきます。

もつは臭みも少なく、噛めば噛むほど味が出る。針生姜かと思っていたらメンマですね、こちらも味を主張して、コリコリ食感もいい。それらの味がしみてるコンニャクもいいネ。


これはうどんよりライスが合うな。なんならビールも合うけど、まだモーニングタイムだし… などと悶えるアラフィフの幸せな悩み。


うどんもパンチも七味をかませば、また味のステージが上がりました。交互に食べ進めるうちにあっという間に完食。店内には定食メニューも多く、普段使いの半径にないのが惜しまれます。


店を出たあと、お婆ちゃん店員さんに貰ったサービス券をみれば、クリームコロッケ無料券。期限内に再訪できるかな、魅力的だけど交通費のほうが高くつくな。


ごちそうさまでした。


さて、曇りがちだけど涼しいし、ひと駅くらい歩いてから帰るとしますかね〜と街道沿いを行けば程なく日野市に入る。


すると「日野市は新撰組のふるさと」的な看板が立っている。大河ドラマの頃の看板かな?  面白かったな、新撰組‼︎


この辺はたしかに土方歳三の生まれ故郷ではあるけど、新撰組自体にゆかりがあるのは京都、譲っても市ヶ谷あたりじゃないだろうか。近藤勇は調布だしね。


まあ、言ったもん勝ち、燃えよ剣を読んで以来の土方ファンとしてはオーケーです。


さて、10 数分も行けば平山城址公園入り口の看板が。


城の造りの区分としての平山城ではなく、平山季重の居城だったから平山城。源平騒乱期の人物だとか。不勉強で、よく知らなかった。


案内通り道を行けば、いきなり坂。 iTunes を操作して BGM をドラクエ III にして気分を盛り上げる。


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貧困なボキャブラリーだけど、勇者ヨシヒコで山賊が出てきそうな道、というのが一番しっくりくる。私鉄を下車して5分で山道ってすごいな。


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しばらく行けばいったん住宅街、なんか天空城入口みたいな階段を登ると、ようやく公園に。雰囲気に合わせ BGM をドラクエ Ⅳ に切り替える。


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登ること 15 分、息が軽くはずむ運動量です。景色は最高、ただし古い城の遺構だから、戦国期のような石垣とかそういうのはなし。ただただ平山氏の栄光に思いをはせるのみ。


まあ、地名としてその名を現代にまで刻んでいるわけで、そういう意味では成功者ですよね。


トヨタなんて、早いうちに企業城下町を築いて地名となりましたが、比べるのはヤボ。あちらは世界のトヨタ、こちらは京王沿線。


さて、せっかくなので自然と景色を愛でて、下山しよう。


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いい散歩でした。