今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 34)自家製五目豆ハンバーグ

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若人の食欲たるや、どこにカロリーが消えゆくのか不思議なほど。育ちざかりは食べざかり。うれしい悲鳴です。


最近では肉類が食卓にないとあからさまに不平不満をもらすわが家の姫君たち。

わが家の夕餉は肉類が必須。


とはいえ無尽蔵にひき肉を買いつけるわけにもいかず、苦肉の策で冷蔵庫に眠るフジッコのお豆さんでカサ増し。豆のダシが味のアクセントになることでしょう。


塩コショウやナツメグなどは入れず、ひき肉とお豆さんをひたすらこねて、丸める。チベタイ。


でも、なんというか、ドロ遊びにも似た楽しさ。


そして濃いめの鶏ガラスープ少々で蒸し焼きに。肉汁があふれ出ようと気にしない。フライパンの中が旨みの蒸気で満たされます。


途中で加減をみながら、水っ気が少なくなったところで、コロコロとひっくり返してまた蒸らす。平たくすると一度に並べて焼けないのだよ。


さて、すっかり焼き上がったら豆バーグを取り出す。残った肉汁に、ケチャップどばどば、ウスターソース、しょうゆ少々、タバスコ 2滴。濃いめに煮詰めたタレを豆バーグにペトペト。


店で出したら怒られそうな、中まで火のしっかり通った豆バーグ。


うちの親に限らず、昔の人は赤いところが残っているのは、ダメ!  ゼッタイ!  でしたからね。なんか、呪縛のように守ってしまう。


ほんの少しピリ辛なタレは、まぁるい肉の弾力に負けない強さでビールが進む。


お豆さんたちも、味はもちろん食感もいいアクセントです。当たり前だけど、ご飯も進むようで、豆バーグはものの数分で消えてなくなる。


12 機のリックドムが?  と動揺するコンスコンのように、ひき肉だけで 500 グラム超のハンバーグが?  と大いに慌てて、うれしい悲鳴をあげる。


育ちざかりに食べられたならあきらめもつく。私が食べても横にしか大きくならないわけで。


今度は600 グラムかな〜、これ以上豆を増やすと、うまくまとまらないしな〜。


などと幸せな悩みを抱えつつ、夜は更けていく。


ごちそうさまでした。