オムライスが食べたい。
ふわっふわ卵とか、デミグラスソースとか、本格的なヤツではない、昔ながらのオムライス。
ベタベタにケチャップを使ったチキンライスに、うす焼き玉子がのって、さらにケチャップがかけられたタイプ。
今どきのファミレスは良くも悪くも小綺麗になっていて、こういうのは老舗の喫茶店にでも行かないと食べられない。
しゃあない、自分でつくるしかないのかな〜とタマネギ、鶏肉、玉子を買い出し。家にあるケチャップでは心許なく、念のため、もう1本買い足しておこう。
まずば米を炊く。どうせ炒めるんだし、少しかために水加減してスイッチオン。炊きあがりまで、タマネギを刻んでおく。新タマネギだから、目にしみないナ。
まずはじっくり新タマを炒め、透明になったらいったんとりだす。次に鶏肉を炒め、鶏皮から出た油とともにさらに新タマを炒める。塩コショウするとこれだけで食べられそうだ。
炊きあがったご飯はフタをあけて蒸気をとばして、ドッサリとフライパンへ移動。ケチャップをこれでもかと加え、ネチャネチャこねるように炒める。
チキンライスはパラパラよりしっとりがおいしいよね。とにかく焦げないように火を通す。
ご飯は大きめの茶碗で型どりをして、皿に押しつけるように盛りつけ。フライパンを洗って、オム部分の制作にかかる。意外と忙しいな、オムライス。
卵2つ、牛乳大さじ2杯くらいをよく混ぜて、バターを熱したフライパンへそうっと流し込む。菜ばしでつつきながら、半熟の時を待つ。
ほんとはご飯を包んで、トントンと巻いてみたいけど、私にそんな技量はないので、トロトロの薄焼き卵をご飯にのせて完成。ボロボロの失敗作は自分で食べよう。
おっと彩りのケチャップも忘れてはいけない。これがキモだよね。
食べてみれば、当たり前だけど濃い目のケチャップ味。でも、うす焼き卵は卵本来の微妙な甘みがかえって際立つな。
鶏肉と玉ネギはお守りみたいなもんで、主役はあくまでケチャップライスと卵。おいしい、でも絶対にあとでノドがかわくな。
うまく包めるかどうかは、男の手料理にとって重要ではなく、ケチャップを堪能できたかがポイント。その意味では大成功で実においしかった。
こんどはファミレスで、ドミグラタイプのを食べようかな。あれはあれでおいしいよな〜。
ごちそうさまでした。