ひと口に雪と言っても、思い浮かべるところは人それぞれ。
北陸では水っぽいボタ雪が降ることが多いし、北海道ではサラサラしたパウダースノーが降るらしい。
なんでこんなことを言い出したかといえば、こちらの「ゆきラーメン」に積もる雪はどんなものかと思いを馳せたから。
なんでも、くさみを除いた背脂をゆきのように散らしたという看板メニュー、期待が高まるね。
やってきたのは北陸寄りかな? なんて感じのゆきラーメン。チャーシューをよけて、脂身をレンゲで集めてまずはひと口。
ふうん、能書きどおり、くさみはまったくなく、脂の甘味が感じられ舌に残るは旨味のみ。いいネ。
そして、塩トンコツスープをクピリ。おおお、かなりしょっぱい。高血圧界の若頭、塩分上等の私を驚かせるくらいだから大したもんだ。
この濃いめのスープに、淡白なモヤシやキャベツが合うんだね。よく考えられたトッピングです。
しばらく具材を食べ進め、ようやく見えてきた麺はかなりの歯ごたえ。盛岡冷麺を彷彿とさせる頑健さです。
緩やかなウェーブが適度にスープをまとい、口に入るのはちょうどいい塩梅の麺。
チャーシューは赤みがかったローストポーク風、1枚はスープに漬け込んであとのお楽しみにしよう。
このあと人と会うので卓上のニンニクはガマン。コショウで味変を楽しんでいると、お隣さんはごくごくスープを飲み干している。強心臓ならぬ強腎臓ですねえ、感心、感腎。
あらかた食べ終え、お楽しみのチャーシューをガブリ、モグモグ。大満足だナ。こんどは、ニンニクましましで食べたいな。
グラスの水を2杯飲み干し、塩分を稀釈しておこうっと。
ごちそうさまでした。