今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 150)春菊天そば

f:id:socius_lover:20190822081634j:plain


疲れがたまっていてもいつもの時間に目覚めるサラリーマンのサガ。粛々と電車に乗って、見慣れた駅前に降り立つ。


今朝は何を食べようか、なんてボーッとしていると、ふと、風のにおいがかわったことに気づく。何というか、秋っぽい。台風一過のせいかな。


むろん絶賛残暑なんだけど、季節の変わり目に年々敏感になる気がする。これが老化かな。何というか、時の流れに聡い感じ。


さて、そうなるとにわかに季節を先取りするべく、温かい蕎麦なぞ手繰ろうかね。


見慣れたのれんをくぐり、春菊天そばを注文。いつもなら玉子も入れるけど、今日は春菊に集中しよう。


こちらでは通年春菊がいただけますが、やはり冬に近いほうがおいしい気がすしますナ。鍋物の影の実力者だしね、春菊さん。


さて、ほどなくやってきた春菊天そば。姿揚げされた春菊を一瞬ツユにつけて、葉っぱ側にザクザクかぶりつく。うん、ほろ苦。


茎のほうはツユに漬け込んでおいて、しばらくそばを手繰る。相変わらずのやさしい味が嬉しい。


さて、おおかたそばを食べ終えたところで、春菊の後半戦。繊維質を感じながら、茎側を食べていく。


ザクザクというよりキシキシ、先ほどより命を食べてます感が強い。歯ごたえがあるからかな。


いずれにせよ、おいしくいただいて、ツユをちょっぴり残す。ささやかな塩分対策、小さいことからコツコツと、ね。


ほんのり汗ばんで店を出れば、秋の風が吹いている。季節の分針がコチコチ進んでるな。


ごちそうさまでした。