2枚写真を並べると、間違い探しのようですが、単なる食事の準備のあとさきですね。
味噌汁のフタを恭しくあける。
牛皿と味噌汁に七味をぱらり。
牛皿には紅ショウガを添える。
玉子をコンコンパカリと割る。
玉子にはしょう油をひと回し。
ノリの袋ををていねいに開く。
咀嚼中に余計な動作を入れないための、一種の儀式ですね。味集中というと一蘭の専売特許ですが、朝ごはんはあれこれ考えたくない。
さて、定番朝定食は、定番と名乗るだけあって、日本の朝餉として、申しぶんのない陣容となってます。
シャケがつけばなお良いけど、それでは別の定食になりますナ。
いわゆるチェーン店の定食ですから変化しないようでいて、実は微妙に季節ごとに変わります。
そう、お新香です。
冬場は白菜中心で、しょう油を垂らしてオカズとして食べられます。とくに葉っぱ部分が好きですが、芯の歯ざわりも嫌いではない。
で、季節によってはキャベツになるんですな、浅漬けが。
仕入れの関係なんでしょうけど、旬=おいしくてお値打ちな野菜を提供する姿勢は好感がもてます。シソの実がついてるのがいいネ。
さてさて、まずは味噌汁をひとすすり。しょう油をノリにつけて、ご飯を巻いて食べる。
しょう油内巻き、あるいは外巻きもいいけど、やはり巻いてからしょう油をつけるのがしっくりくる。細かなこだわりポイント。
牛皿の玉ねぎは甘く、玉子かけご飯に合う。
牛の脂の甘みもあって、あたかもすき焼き風。そこで、お新香や紅ショウガで清涼感を得るわけです、ハイ。
お年ごろなのでライスは少なめ、するとオカズ軍の優勢のままで食事が終わります。
舌の上に残る、ご飯への未練を断ち切るべくお茶をいただき、トレイを下げる。
ごちそうさまでした。