今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 179)香味肉うどん

f:id:socius_lover:20191019034706j:plain


久しぶりに小諸そばをのぞくと、限定メニューなのか香味肉うどんとやらのポスターが目につく。食は一期一会、食べておかねばなるまいて。


食券には「香味うどん」の文字があれど、提出するときには「うどんでよろしいですか」と確認される。逆にそばでもいいのかと心が揺れる。


初志貫徹でうどんを頼み、グラスに水を注いでしばし待つ。先ほどのポスターをよく見れば、大分産のゆずコショウがのってるらしい。ほう。


ゆずコショウか、小さいころなかった調味料だな。ギョウザにつけるとおいしいよなー。あと、水炊きのポン酢に混ぜても GOOD


大人になってから知った味覚だから、まあ、酒のアテっぽいのは仕方ない。タバスコやワサビだって大人になるまで食べなかったけどサ。


そんなことを思っていると呼び出しがかかり、うどんとのご対面。くたくたネギが入ってるので、小諸名物の卓上サービスネギは不要かな。

全体にうすい色のツユは、昆布のきいた関西風っぽい。しっかし、ゆずの香りってわずかなのにすごい力強いよなー。さらにゆず七味かけちゃえ。


まずはツユをひと口。予想に違わぬ淡麗だし。それが、ゆずコショウを溶くと一変するネ。何というか、角が立って、攻めてくる感じ。


例えるなら、藤真が加わった翔陽。途端にインターハイ常連の強豪になった感じ。まあ、翔陽は負けるんだけど、ものの例えですヨ。


肝心のうどんはコシとか気にしてないヤツ。これはこれで、咀嚼も少なくて済むし、何よりツユがしみ込みやすくて相性がいい。


どうでもいいけど、いつこの時間帯ははミスチルのオルゴールバージョンが流れるのナ。先日もイノセントワールドを聴いた気がする。


イトーヨーカドーでは、レジが混み合うと、バックヤードからの応援を呼ぶためにビートルズの「ヘルプ」が流れるけど、その類いかね。


ともあれ、肉は旨味ぎっしり、下味バッチリで、ライスつきセットがあるのもうなずけるお味。ひらひらしていて、麺と間違ってすすっちゃう。


ふう、カラダのなかから温まってきたけど、入口近くにいるもんで、お客さんが来るたび寒いんだよな〜もう秋なんだなとしみじみする。


最後にツユをひと口、未練あふれ、ふた口飲んでトレイを戻しに席を立つ。BGM 名もなき詩。残さずに全部食べてやる、の精神ですな。


ごちそうさまでした。