しばらく足しげく横浜に通っていたけど、いろいろひと段落がついた。見慣れない朝ごはんも楽しかったな、最後はどれにしようかな、と考えながら横浜に向かう。
先日は相鉄横浜駅の星のうどんを食べたので、本日は相鉄二俣川駅の相州そばにしよう。新メニューだろうか、から揚げそばにひかれるけど、初志貫徹でカレー南蛮で。
二俣川に縁ができたのは、父が本社に転勤となった平成4年。飼い猫の都合で、父はここから都心へ通った。私は時を同じくして大学に進学したので、親元を離れた。
月末になると、財布が心許なくなるので、スクーターで都内から二俣川までやってきて、母の手料理で栄養をつけたっけな。あの頃の社宅は、すっかりなくなったけど。
その頃は何年かの寓居だったけど、二俣川にくると、ハタチそこそこの自分を思い出して、恥ずかしいやら、成長のなさに気づくやら。あの頃の未来は、こんなもんか。
さて、感傷はさておき、こちらのカレー南蛮はおいしい。なんといっても、カレーの味の深みが素晴らしく、さすが国際都市ヨコハマは立ち食いそばもひと味違うな。
食べ始める前に、付属のひと口ごはんにカレーを匙で丹念にかける。カレーがツユで稀釈される前に手早く移すのがおいしさの秘訣です。これで、ミニカレー丼の完成。
ツユがはねないように、そおっとそばを持ち上げる。ゆっくり食べようとすると、唇が熱くて、でも急いですするとツユが飛んでくる。アチアチ、うまうまと戯れる。
深い欧風カレーのコクと、ウスターソースのような酸味が感じられ、間違いない味。トロトロの玉ねぎ、鶏肉、牛肉も入っており、胃袋がぐんぐん温まってきます。
壁ちは「汁BAR」とのポスターがあり、どうやら夜は蕎麦前の充実した居酒屋ユースができるようで、コロッケ、焼鳥、もつ煮など充実のラインナップは眼福です。
しばらく、二俣川には来ないし、まして夜に相州そばを訪ねることはないだろう、残念(波田陽区風)。カレー南蛮を味わったのち、ミニカレーを匙でかきこんで完食。
ごちそうさまでした。