今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 190)証誠寺そば

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そばの名は風流である。海苔を散らした花巻そば、玉子を月に見立てた月見そば。たぬきやきつねだって、安易に天かすや油揚げとは言わない。


そうそう、たぬきときつねが同じ穴のムジナ扱いされたムジナそばなんてのもある。個人的には冷やしムジナがあると、つい頼むほど好きである。


さて、栄養補給としてのたぬきそば+玉子。そばで炭水化物、玉子で蛋白質、天かすで脂肪と理想的な朝食ではないか。科学的には知らんけどサ。


注文としては『たぬきに玉子」としか言いようがないのだが、もうちょっと色気というか、言い様がないものか。たぬきに、月見、ねえ。


おお、あった、あった。証誠寺! 月夜にオナカをポコポコ叩くたぬきが出てくるね。懐かしいな〜。教育テレビか日本昔ばなしで聞いたっけ。


証、証、証誠寺。証誠寺の庭は、

つ、つ、月夜だ。みんな出て来い来い来い。

和尚さんに負けるな、ぽんぽこぽんのぽん♪


こんなだったとググればだいぶ端折って記憶してました。ともあれ、メニューにはのらなくとも、たぬき+玉子を心の中で証誠寺そばと呼ぼう。


調べれば、証誠寺は木更津にあったとかで、そういえばこの夏に木更津駅を訪ねたとき、なんか童謡が流れていたっけと、話がつながって楽しい。


もちろんそばも安定のおいしさ。半熟まで温めた黄身を崩してそばにまぶし、スルスルとたぐれば天かすも一緒に入ってきて、口福なのです。


丼ぶりを持ち上げ、残る天かすをつゆとともにすすり込む。いくらか残すのが、カラダへのマナー。栄養バッチリ、今日も頑張ろう。


ごちそうさまでした。