たぬきが月見をするから、狸囃子で証誠寺そば。当ブログでは「たぬき」+「月見」をそう呼んでおります。一向に人口に膾炙しませんけどね。
証誠寺は木更津にあるので、バスタから高速バスに乗ればさほど遠くない。木更津はクドカンのドラマの印象しかないけど、参詣したいものです。
ともあれ、こちらの店では「たぬき玉子」があらかじめ券売機に用意されており、人気ぶりがうかがえます。小銭をみれば、ピタリ賞で 430 円。
新そばの季節なので更科にしたかったけど、+10円払うと小銭が増えるので断念。いつも通りの田舎そば。いや好きですけどね、挽きぐるみ。
やってきた丼ぶりでは、大勢のタヌキたちが真円を描く月を見上げており、狸囃子が聴こえそう。まずは雲がかからぬよう、白身をツルリと吸う。
濃いめのツユが、白身の味つけにちょうどいい。おや、今日は赤、黄、緑と色とりどりの揚げ玉ですね。エビのかけらも入っていて、得した気分。
茹でたての田舎そばは、武骨な香りとザラッとした喉越し。途中で黄身を割って蕎麦と絡めれば、蕎麦ボナーラ。うまい、しょっぱい、うまい。
外食受難のご時世で、みるみる数を減らしている立ち食いそば。最近、朝食を食べなかったけど、たまには応援しないとね。立ち食いは文化です。
ごちそうさまでした。