今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 231)らあめん

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豚骨ラーメンが食べたい。それも家系ではなく、白濁した博多っぽいやつ。脳内のラーメン MAP を検索のすえ、電車を途中下車して歩を進める。


こじんまりとした店ですが普段は学生で賑わっていることでしょう。固めを頼んで待っていると「白? 黒? 全部忘れちゃった」と大将の声。


替え玉対応している間に忘れてしまったようす。それはいい、人間だもの。それより、白黒とはナンダ。さっきは確認されなかったゾ。ムムム。


動揺をみせず「白、固めで」と念を押す。結局、黒は謎のまま。マー油でも入るのかナ、キョロキョロしたけど店内にヒントは見当たらず。


大将の派手な湯切りを眺めていると、やってきましたマイラーメン。豚骨臭が今日の気分。デフォルトはネギ、玉子、メンマ、チャーシュー2枚。


なかなか豪華な彩りに、食べる前から大満足。レンゲでスープを飲めば、唇テロテロ系の粘度の高いスープ。これこれ、こういうのがいいのヨ。


卓上の辛子高菜と紅生姜は入れ放題ですね。これには九州男児もニッコリでしょう。おろしニンニクをちょっぴりスープに溶かして、箸を割る。


粉っぽく、生っぽい固めの麺は、食べてるうちにアルデンテに近づいていく。じきに高菜が白濁スープを茶色に染め、紅生姜も色を失う。


ズルズル夢中で食べれば、あっという間に丼ぶりは空っぽ。替え玉しようにも胃にスキマがなく、派手な湯切りをする店長を尻目に席を立つ。


最後に飲んだ水がトドメでお腹タプタプ。駅に戻るのも面倒だし、腹ごなしに散歩がてら歩いて帰るかね。北風小僧の寒太郎が身にしみるなあ。


ごちそうさまでした。