きつねそば、たぬきそば。決めかねた場合、ムジナそばを食べることになる。こちら小諸そばでは「月夜のばかしそば」がそれにあたる。
トッピングできつね or たぬきを追加する方法もあるけどさ。うずらで月、とろろで雲、青菜で草を再現している、名前負けしないひと品がいいね。
小諸そばといえば、卓上のサービスネギ。ミニトングでひとつまみ入れて、ゆず七味をかける。準備万端となったところで、箸をパキリと割る。
まずは、木さじでうずらの玉子をツルンと食べちゃう。鶏卵だと割るタイミングを悩むけど、うずらはいつの間にか食べちゃってそうで。
あとは、そばにとろろをからめてスルスルいただく。淡麗なつゆがいいねえ。たぬきはサクサクとモロモロが共存、きつねは甘〜くいい塩梅。
ふと、視界の端に違和感を覚えて目をあげると、お隣さんがネギの器をむんずとつかんで、ザクザクとネギの山をそばに築いているではないか。
いがらっぽくならないかねえ、と余計な心配をする。牛丼屋で紅生姜を入れすぎるようなもんかな、すぎたるは及ばざるが如しとも思うけど。
まあ、私も松屋のフレンチドレッシングはかけすぎちゃうし、同じ穴のムジナかもしれない。人のふり見て我がふりなおせ、ハイ、教訓でした。
そばは、いつもどおりおいしかったです。
ごちそうさまでした。