ワンオペ。某牛丼店の夜勤問題で耳にするようになった最近の言葉だけど、ワンオペ育児なんて造語もできるくらい、いまや人口に膾炙している。
さて、こちらの立ち食いそばは、朝はメニューを絞っている。お得なセットに誘導しつつ、手間のかかりそうなメニューは券売機で売り切れに。
かき揚げか、ご飯+玉子セットのいずれかの2択が基本線。みたところワンオペで大変そうだし、人的資源を集中させる狙いがヒシヒシと伝わる。
ところが、券売機スルーで現金払いの客、食券提出後にオレ大盛りと叫ぶ客、うどんでお願いしますとウラをかく客など、なかなかに厳しい状況。
さらに仕入れ業者がやってきてハンコを求めたりしているから、なんかこちらがヒヤヒヤしちゃったよ。ガンバレ大将、負けるな大将。
ともあれ、私はやってきたかき揚げそばを粛々といただく。軽めの食感のかき揚げがつゆに泳ぎ、サクサク食べては、そばをスルスルたぐる。
柚子粉をかけたの正解。風味がそこはかとなくきいてるネ。かき揚げがモロモロに崩れてゆき、適度な油分をつゆに還元して、うまさが加速する。
ジャズが流れる店内は優雅だけど、増えるお客にひとり立ち向かう大将を思うと、繊細な味は確かなだけに、気の毒に思うのは余計なお世話かナ。
オレも、疲れてるな。ガンバレ、オレ。
ごちそうさまでした。