今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 253)コロッケそば

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通勤動線にあったゆで太郎がなくなり、コロッケそばが食べられなくなった。いや、足を伸ばせば食べられるけど、ヤツはそういうもんじゃない。


何というか、立ち食い界でも異端児なんだよナ。チェーン店でも必ずしも扱うわけでなく、本格派に近づくほど、コロッケからは遠ざかる印象。


所用で駅前に出たので、オヤツがてらそばでも食べようとのれんをくぐる。壁に居並ぶメニューの真ん中あたりにコロッケをみかけ、心を決める。


注文すれば出来は早い。そばをゆがいている間にセルフでポットからお茶を入れる。プシュプシュ押しこむ昭和なポット感がたまりません。


さて、いざコロッケそば。まずは七味をパラリ、そばをズルリ、いつもの安定の味。お待ちかねのコロッケをパクリといけば、カッチカチ。


とろけないために必要だよね、ある程度の固さ。でもコロッケの想定する範囲を超えてくる、ガリガリ君だと思ったらあずきバーなわけですよ。


お味は箱根そばと同じくカレー風味ですごくおいしい。でもツユに戻したコロッケは、歯形そのまま、全く崩れない。何でできているのか疑念が。


まあ、ねっとり歯応えが官能的といえば、そうかも。店内にはラジオが流れ、奇しくも私の愛用トランジスタラジオとシンクロしている。


スポーツ新聞が並ぶ、独立系ならではののんびりした店内。しょっぱめのツユを吸ったそばを食べ終え、ぬるくなった番茶をゴクリ飲み干す。


ごちそうさまでした。