今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 275)ごぼう天そば

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朝の気分で、立ち食いそば屋さんを使い分ける。濃いめならココ、かき揚げならアソコなんてね。で、まだキャラの立ってないこちらに入店。


朝一番から猛者どもがズルズルやってるナ。券売機にも後客がいるし、サッと決めちゃおう。朝そばてばなく、温そば、ごぼう天などと洒落込む。


ごぼうを食べるたびに、戦争中、捕虜にごぼうを食べさせたら、戦後に木の根っこを食べさせるなんて虐待だ、と訴えられた話を思い出す。


人は分かり合えないものか。文化の壁、言語の溝。ニュータイプへの覚醒はまだ起こらないものか。などと夢想する間にごぼう天そば完成です。


揚げたてのごぼう天を持ち上げてガブリ。サクサク歯切れよい衣に、ゴリゴリ歯ごたえあるごぼうの組み合わせが楽しいね。思わずもうひと口。


喫水線の下部分は、ツユを吸ってしっとりおいしい。いつも通りおいしいそばをすするうち、ごぼう天はモロモロ崩れ、強者どもが夢の跡。


そばをすすり、ごぼう天のカケラをつまみ、揚げ油分の滲み出たツユをゴクリ。ごぼうは自然と咀嚼が多くなるので、満腹感がより強くなるネ。


食後の水を嗜みながら、気になってググれば「直江津捕虜収容所事件」にたどり着く。呑気にそばを食べられる日常がありがとう思えました。


ごちそうさまでした。


しばらくは、食べだめのお蔵出しです。