看板に偽りありというとやぶさかではないけど、写真はたぬきそばではなく、ハイカラそばなのです。正確には、なか卯の朝そばです。
なんのこっちゃですけど、なか卯は京風うどんを出すだけに名づけも関西風。彼の地では天かすを入れた麺類を「ハイカラ〇〇」というとか。
「捨てるような天かすを入れはるなんて(関東は)ハイカラやなぁ」という関西のいけず文化から名づけられたという説もあり、ううむと唸る。
ハイカラって単語、はいからさんが通る以外で聞いたことない。ハイボール+から揚げのほうが今は有名かも。バンカラとともに死語の世界だナ。
さて、なか卯のそばは二八そば。そば粉8:小麦粉2の割合で、そこらの立ち食いよりそば粉の割合が高く、十割そばよりツルツル感があります。
なか卯のうどんは澄んだツユだけど、そばは若干色濃いかな。醤油というよりみりんの甘さが際立つお味で、ダシもしっかりきいてますネエ。
一味ではなく、牛丼用の香りとうがらしをひと振りしてズルズル。ハイカラは主張のないモロモロ系で、そばと一緒に持ち上げて食べ進めてゆく。
ハイカラはアスファルトの雪のように溶け、油の旨みが少し残る。青ネギもいいアクセントで、あっという間にツユを飲み干す勢いで食べ終える。
なか卯は肉そばやざるそばなど、実はそばにも力が入っているのだなと気づく朝でした。回し者ではないけど、また見回り対象店が増えちゃった。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、食べだめのお蔵出しです。