大阪はくいだおれの街だけあって、名物料理に事欠かない。粉もん文化に代表されるB級感が、お隣りの京都との対比を浮き彫りにさせて楽しい。
お好み焼き、たこ焼き、串揚げ、けつねうろん、ふぐちり…私の胡乱な知識では、どこまで行っても大阪グルメにラーメンのイメージはない。
道頓堀発祥というこちらは、メニューに「おいしい」と冠するなど自信マンマンのようす。見せてもらおうか、おいしいラーメンの実力とやらを!
なんでも社内資格でスープソムリエ制度があるとか。お隣さんが 20 回ほどレンゲでスープを飲んでるのをみるに、ダテじゃなさそうだナ。
さて、やってきました、おいしいラーメン。白菜たっぷり、チャーシューどっかり。印象としてはヘルシー路線かな。まずはスープをひと口。
スープは淡麗で、コンソメっぽい感じ。ガツンとこないぶん、毎日続けられるイメージ。卓上にコショウがないのも、基本のスープへの自信かな。
スープは細めのストレートだけど、意外とスープをよく巻き上げる、おっ豚バラ肉も発見です。ズルズル、ズルズル、たしかに「おいしい」。
途中で、卓上の唐辛子とニンニクを少しだけ入れるとかなりの味変。耳かきのように小さなサジ一杯なのに、もとが淡麗だから変貌がすごい。
でも、悪くない。何というか、いつも食べる「上品ではない」ラーメンに近づいた感じ。こちらのほうが親しみやすいかもって、なんでやねん。
いずれにせよ、意外な大阪発のラーメンは、シンプルにおいしいです。今度は夜に来て、チャーシューメンとギョウザ、ビールにしたいナ。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、食べだめのお蔵出しです。