宮崎駿作品はどれも食事のシーンが素晴らしい。とくにお気に入りはラピュタで、ドーラの食事、パズーの目玉焼きパンがすぐに思い出される。
しかし、一押しは肉だんご。パズーが晩ごはんのお使いで買って帰る肉だんご。トローリとしたソースがかかって、実においしそうではないか。
そういえば、石井のおべんとクン、ミートボールが好きだったネ。出来合いが嫌いな母はいい顔しなかったけど、お弁当の大スターだったな。
甘〜くて、ちょっとだけ酸味のあるタレ、練り物のようになめらかなミートボール。食べ終えて残ったタレにご飯をこすりつけてさらえたもんだ。
で、オリジン弁当でみかけた肉だんご。期待に違わぬ甘く、やさしい味の肉だんご。パクリと食べたのち、慌てておにぎりを開封してかじりつく。
実に梅〜! 酸っぱくて、塩っぱくて、昔ながらの自家製だったころの梅干しの味。はちみつで甘くしますだぁ? そんなん知らんといった矜持。
種が入っているのが、また泣かせる。おむすび山をコロコロ転がりそうな、ノスタルジーあふれるおにぎりは肉だんごにも負けず劣らずの実力者。
ひと息ついて、お茶を飲んで、梅干しの種をしゃぶる。お行儀ワルだけど、かすかについてる果肉がおいしく、尖ってる種を舌先で転がす。
育ち盛りじゃあるまいに、こんなんで丁度いいんだよなぁという分量。ランチでは満腹にならないくらいがいいな。午後の活動もあるしねぇ。
中食が増える日々で、コンビニとは異なる「弁当屋」としてのオリジンの強さが垣間見えました。昭和オジサンの舌をガッチリつかむんですよね。
ごちそうさまでした。