定食春秋（その 334）牛豚鶏ミックスカレー

犯人は犯行現場を再び訪れる。証拠を残していないか不安なのか、それとも、自らの行為を反芻しているのか。そんな気持ちで新店に再び訪問。

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/05/19/070200

開店後しばらくして雑誌にも紹介されていたので混雑を心配していたけど、暑い季節が幸いしたのか、すんなりと入れる。日頃の行いですねえ。

選択肢の多さがこちらの魅力でもあり、悩みのタネでもある。具材、辛さ、付け合わせ、量を選べば６×３×２×２＝72 通りも組み合わせがある。

今日の選択は、牛豚鶏ミックス、中辛、グリーンサラダ、並盛。チーズトッピングやランチコーヒーにも心ひかれたけど、お財布と相談して自重。

ポットから一気にカレーをかけて、ふとマナーはどうだろうかと思う。後で調べれば、ご飯がカレーを吸わないよう少しずつかけるのが正解とか。

…次回へ生かせばよいことですね。ともあれ、らっきょうと福神漬けを添えて、酸っぱおいしいグリーンサラダを食みつつ、カレーをいただく。

最初は甘く、深みを感じるうちに辛みがやってくる。語彙が貧困ですが、カレーマルシェをシェフが本気で作りました、といった表現が浮かぶ。

具材は珍しい牛豚鶏ミックス。鶏肉は足が速いらしく、３種合い挽きはみたことがない。何とも、宗教のタブーなき日本ならではのカレーです。

ビーフは肉の繊維がホロホロと、いかにもな存在感。ボークは肉塊といった様相で歯応えあり。チキンは炙ったのか香ばしさがあとひくおいしさ。

面白い歯ごたえをくれるアーモンドスライス、甘いらっきょう、少し酸味のある福神漬け。どれもカレーを引き立てて、旨み天国に誘われます。

無我夢中でスプーンを動かせば、現世に戻る時間です。今度はチーズカレーに付け合わせをじゃがいもにしたいな。お腹をすかせて、また来よう。

ごちそうさまでした。