今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 298)ちくわ天そば

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朝の立ち食いそば。かつての日常が少しずつ戻っていくんだな。油断大敵だけど、オラ、ワクワクすっぞ。やっぱり朝は温かいのがいいよねえ。


財布を確認すれば、410 円と諭吉殿のみ。電子マネーの使えない小規模な店で朝イチの万札払いはやめとこう。するとメニューは絞られるゾ。


価格帯でいえば下のほう。かけは 340 円、たぬき、きつねは 400 円。春菊天には届かないかな〜とみれば、ちくわ天なら 410 円だ。即断です。


小銭をトレイにのせつつ注文すれば、1分ほどで呼び出しがかかる。きたぞ、きたぞ、ちくわ天。2度半裁されたであろうちくわが鎮座してます。


まずは七味をパラリとかけ、ツユをごくり。五臓六腑というか、血管にもしみわたるおいしさ。唐辛子の刺激で、身も引き締まる思いです。


そばは安定の茹で麺。壁をふと見ればプラス 190 円で本格そばに変更可ってかいてあるな。分お待ち下さい、だって。こんど頼んでみるかな。


それにしても、やはり、ちくわ天はやさしさでできている。フワフワの衣にしみていくツユ、歯をあてれば、すううって裂けてゆく儚さがいい。


どう食べても、うまい、うまい。理屈はどうであれ、そば、ツユ、ちくわが見事になじんでいる。オーケストラではない、のど自慢のような調和。


あっという間に食べ終える頃にはお客さんが増えているネ。カウンターの隙間に下膳して、ティッシュで唇をぬぐって、デコ汗をかいて店を出る。


ごちそうさまでした。