今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 320)五目そば

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五目そばというと、キクラゲ入りの野菜あんかけラーメンで、タンメンとは違って、もやしばかりでなく、アラカルトがのっている印象です。


で、こちらでは、ラーメン<もち入りラーメン・みそラーメン・タンメン・もやしそば<チャーシューメン、五目そばという価格ヒエラルキー


つまり五目そばは、チャーシューメンと並ぶ最高グレードなのです。そう思うと急にありがたく思えてきて、ひとつお試しに頼んでみる。


しばらくしておいでなすったのは、ややトロミのついたタンメンに、玉子、チャーシュー、カマボコがのったひと品。なるほど、そうきたか。


野菜がたっぷりなので、しばらくムグムグ咀嚼する。1日分の何割かはとれるに違いない量を食べていると、キクラゲ発見。マイ定義、正解だね。


野菜の層を掘り下げることしばし、下からようやく顔を覗かせた麺をツルツル食べていく。滋味あふれるスープがよく絡み、夢見心地なひととき。


後方の席では「タマとったる」「チャカ出してこい」など野太い声が聞こえてきて、内心緊張が走るも、ちらりと見ればサラリーマン風で、ほっ。


よく来る店なのに、はじめての味があるというのは不思議な感じ。全メニュー制覇が目的ではないけど、思考、嗜好のクセは気をつけねばならぬ。


ふと、東海林さだお先生が富士そばのメニューを端から順に食べてたことを思い出す。全制覇前にイスが整備されて、立ち食い制覇失敗だったな。


ひとしきり食べ終え、野菜の旨味がつまったスープをひとさじ、ふたさじ。おいしく、何より栄養があるというのは、オジサンには貴重なのです。


ごちそうさまでした。