ステーキが食べたいとの家人のリクエスト。最近はレパートリー不足もあって、夕食創作意欲が湧かなかったので、渡りに船とばかりに飛びつく。
ステーキ専門店には敵わないけど、自宅なりのコツをみつけて頑張ってます。1)常温に戻す、2)強火で焼く、3)ひっくり返したら蒸し焼き。
この 3 ステップを心がけると、そこそこのミディアムレアが焼けるのヨ。グラム三百円の安い肉ですが、脂よりも赤身のお年頃となりました。
火を止めたら、ステーキをまな板に移してナイフで切り分ける。熱を帯びた肉が抵抗もなくスッと切れていくのがカ・イ・カ・ン、ですな。
よそっておいた丼メシに肉を並べ、冷めないうちにソースづくり。肉汁たっぷりとバターが残るフライパンにニンニクを入れ、醤油を回しかける。
焦げないように煮詰めたら、木べらで丼ぶりに垂らしてゆく。濃密なバターの香りが鼻を満たす。うわー、これ味が濃いヤツだ、楽しみだねぇ。
ビールをひと口飲んで気を落ち着かせて、まずは肉、そしてごはんをほおばる。肉と飯、吉田戦車のマンガにもあったけど、漢のロマン溢れます。
何というか、牛丼とは違う、ステーキ丼ならではの味わい。そう、ミディアムレアの肉とご飯は咀嚼回数が合うのだ。モムモム噛んではゴクリ。
口直しに温野菜のサラダが合うねえ。ピーマンの苦味、カボチャの甘み、エリンギの歯触り、すべての個性が、ステーキ丼を引き立てていく。
くっ、ごはんが足りない。バター醤油はビールよりもごはんに合うのダ。胃もたれ確実ながら、しあわせの味。夢中でご飯を食べたのは久々です。
ステーキ、やはりキングオブ肉。星野鉄郎も、縦だか横だかわからないビフテキを食べてたしね。あれ? 男おいどんだった気もするなぁ。
ともあれ、ごちそうさまでした。